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その後の物語
〜風をとらえるもの #01〜

堀場由美子

ARTIST
堀場由美子

その後の物語
〜風をとらえるもの #01〜

公開日:2021年1月6日

数年前から少しづつ、冬の渡り鳥の道であるフライウェイを巡り、
観察しながら作品となる羽根を拾い集めています。

小積にはじめて訪れたときに私が目にした光景も、渡り鳥から繰り広げられるものでした。 今季もまた彼らが降りたつ土地を訪れ、少しづつ制作を進めています。

鳥は上空から、または樹々やその隙間からしっかりとその土地を見定めています。 私たちの行動も大変よく観察しています。毎年その場に戻って来ていても、その土地が自身やその他にとって豊かであると感じることができなければ、彼らは新しい土地に向け翼を羽ばたかせ、その場を静かに、あるいは大きく音をたてながら去っていくのだと思います。 ほんの少しでも豊かさを見出すことができなければ戻ってくることはないでしょう。

人もまた同じようなものだと感じています。 違いを探すならば、“精神的豊かさ” が加わることです。 人はその場所を豊かだと思えるように手を加えることができる生き物です。 しかし、もしもその行為が他の生物を排除した目先の利便性だけを考えた豊かさであったらば、例えば、鴨はもう戻って来ることはないでしょう。

世界は人間のためにあるのではなく、全ての生物が絶妙なバランスで生きています。 渡り鳥から改めてその事を教えてもらいつつ、気づきを皆さんと少しづつ共有することができたら幸いです。

作品を見る

※ この作品の鑑賞はPC 環境を推奨しております。

PROFILE

作家紹介

堀場由美子

YUMIKO HORIBA

東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。主に北海道をフィールドに獣道を歩き、鹿の角や骨、鳥の羽根や木や葉など、その地に暮らす生命の断片を拾い集めそれらを素材とした立体作品を制作し、獣道で出逢う風景や生き物との出来事を写真や文章にして発表している。

ART WORK

その後の物語

ONLINE PROJECTS

現在オンラインで公開中の作品

ARTIST

参加アーティスト一覧

OUTLINE

開催概要

Reborn-Art Festival 2021-22
— 利他と流動性 —

【 会期 】

オンライン : 2021年1月6日(水) 〜
夏 : 2021 年 8 月 11 日 (水・祝) ~ 2021年 9 月 26 日(日)
春 : 2022 年 4 月 23 日 (土) ~ 2022年 6 月 5 日(日)
※会期中メンテナンス日(休祭日)を設けます。

【 メイン会場 】

ー 夏 ー
2021年
石巻市中心市街地
牡鹿半島(桃浦、荻浜、小積浜、鮎川、and more...)

ー 春 ー
2022年
石巻地域

【 主催 】

Reborn-Art Festival 実行委員会
一般社団法人APバンク

【 助成 】

文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業

【 翻訳 】
hanare × Social Kitchen Translation(英語)
小山ひとみ、吴珍珍(中国語簡体)、陳 兪方(中国語繁体)

【 Web Direction 】
加藤 淳也
(PARK GALLERY)

この情報は2021年3月20日時点のものです。
新型コロナウイルスの影響等でやむを得ず変更する場合があります。
あらかじめご理解をいただければと思います。
最新情報は随時当ウェブサイトをご確認ください。