ap bank、kurkku (クルック)、Reborn-Art Festival——。
音楽家・小林武史が20年におよぶ未来への取り組みを経てたどり着いた「利他と流動性」というキーワード。本書は「Reborn-Art Festival 2021-22」のメインテーマでもあるこの「利他と流動性」を巡り、小林が各界の第一線で活躍する15名をゲストに迎えて語り合った言葉の記録です。
環境破壊や気候変動による自然災害、パンデミック、差別など様々な問題が複雑に絡み合っている今だからこそ向き合うべき課題を浮き彫りにするとともに、真に「持続可能な社会」へ向けた手がかりとして、個々が「利他のセンス」を育んでいくためのヒントを対話を通じて提示しています。
対談のゲストとなっているのは、小林が長きにわたり歩みを共にしてきたMr.Children・櫻井和寿さんをはじめ、環境ジャーナリスト・枝廣淳子さん、政治家・小泉進次郎さん、社会活動家・辻井隆行さん、映画監督・岩井俊二さん、経済思想家・斎藤幸平さん、アーティスト・島袋道浩さん、美学者・伊藤亜紗さん、デザイナー・皆川明さん、思想家の中沢新一さんといった各分野を牽引する15名です。
自然の一部である人間が、次の未来のために「進化」していくために、今すべきことは何なのか?
混沌とした世界に生きる全ての人に、今こそ届けたい一冊です。
Reborn-Art Festival 2021-22の旧観慶丸商店インフォメーションのオフィシャルグッズ売り場にて8月11日から販売スタート。後日オンラインショップでも販売します。
<目次>
まえがき
chapter 01 枝廣淳子(環境ジャーナリスト)
環境問題と人間の進化
chapter 02 原川慎一郎(シェフ)
レストランというステージで共感、共鳴するために
chapter 03 四井真治(パーマカルチャーデザイナー)
本当の豊かさへの入り口は「命」を知ること
chapter 04 辻信一(アクティビスト)
僕たちはみんな弱さのコミュニティの一員
chapter 05 江守正多(気象学者)
気候危機の「将来」は「現実」になり始めている
chapter 06 小泉進次郎(政治家)
「リデザイン」と「利他」の先にある希望
chapter 07 辻井隆行(社会活動家)
サステナビリティに余力で向かう企業は存続できない
chapter 08 岩井俊二(映画監督)
変わり続ける世界で、今できることとすべきこと
chapter 09 安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
限界にきている豊かさの軸の前で
chapter 10 斎藤幸平(経済思想家)
「ちょっとだけエコに」というレベルでは何も変わらない
chapter 11 島袋道浩(アーティスト)
「利己」と「利他」は相反しない
chapter 12 伊藤亜紗(美学者)
「利他」を支える「待つ」こと、「信頼」すること
chapter 13 皆川明(デザイナー)
「奪い合うシェア」から「分け合うシェア」へ
chapter 14 櫻井和寿(ミュージシャン)
響き合う先にある「新しい扉」 *ウェブ未掲載
chapter 15 中沢新一(思想家)
生命の営みの本質は「ギフト」 *ウェブ未掲載
あとがき
Reborn-Art Festival 2021-22 テーマブック
『A sense of Rita Dialogue with TAKESHI KOBAYASHI』小林武史 対談集
定価2,000円(税込)
四六判並製 : 全344ページ
2021年8月11日発行
発行 : ap bank
https://www.apbank.jp