スコットランドの作家ナン・シェパード(Nan Shepherd、1893-1981)は、地元ケアンゴームの山々とこれを取り巻くあらゆる存在について詩的散文『The Living Mountain』に綴りました。
本書は1944年に執筆されたものの長い間顧みられることはことはありませんでしたが、近年にわかに注目を浴び、今やシェパードの顔はスコットランド紙幣を飾るまでになりました。
彼女は感覚を研ぎ澄ませ、山という「他者」の懐(ふところ)に滑り込み、これを知覚し思考します。
山を通じて感覚と存在について「身体的に」思考する本書は、現在様々な芸術家をインスパイアし続け、今回RAF2021-22参加アーティストである志賀の作品の英語タイトルにも引用されています。この『The Living Mountain』の世界について、本書の翻訳を手がける二人が紹介します。
「感覚の〈生〉を生きる」
——ナン・シェパード『The Living Mountain』を語る
日時:
2021年9月4日(土)17:20〜19:00
会場:
FERMENTO(石巻市小積浜谷川道44)
※会場までの送迎はございません
料金:
無料(リボーンアート・パスポート必須)
定員:
10名
予約:
9月4日12:00まで予約受付中
お申し込みはこちらから
出演:
佐藤泰人(イギリス・アイルランド現代詩研究および山岳詩研究、東洋大学准教授)
芦部美和子(山岳表象研究、一橋大学大学院博士後期課程)
進行:
志賀理江子